働く意欲の高い高齢者を支援する生涯現役支援窓口とは?

少子高齢化社会を迎え、労働意欲のある高齢者を積極的に雇用しようという企業が増えています。そんな企業を政府も後押しし、2018年より全国のハローワークに生涯現役支援窓口が設けられました。この記事では、生涯現役支援窓口の特徴や使い方を紹介します。

生涯現役支援窓口とは?

生涯現役支援窓口とは、全国180カ所のハローワークに設けられた、55才以上の方を対象とした再就職支援窓口です。特に、65才以上の方の再就職支援に力を入れており、企業を定年し、別のところで再就職したいと思っている高齢者と今までの経験を活用して高齢者に働いてもらいたい企業をマッチングさせる役割を担っています。なお、生涯現役支援窓口は最終的にすべての都道府県にあるハローワークに設置することを、政府は目標にしています。

生涯現役支援窓口でできること

生涯現役支援窓口では、シニア世代の雇用に前向きな企業情報の提供や、求職者の多様な就業ニーズなどに応じた情報の提供をしています。つまり、「こんな企業から求人がありますよ」という情報のほか、「このような就業形態を望まれるなら、こんな企業があっていると思います」といった情報を受けることができるのです。ハローワークでは幅広い世代や性別に就業支援を行っていますが、生涯現役支援窓口を利用することで、より短時間で自分の希望に合った職場や職種を紹介してもらいやすくなります。

就職に関するガイダンスを受けることも可能

現在の65才以上の方は、一度就職したら定年まで同じ職場に勤務していた方が大半です。履歴書の書き方から面接の受け方まで、知識が何年も前のままでアップデートされていないという方も多いことでしょう。生涯現役支援窓口は再就職に向けて、履歴書の書き方や面接の受け方などかずかずのガイダンスも実施しています。履歴書をしっかりと書くことができ、面接をスムーズにこなせるようになれば、就職活動は早期に終えられる可能性がたかくなります。また、技能獲得の講習の案内なども定期的に行っています。

まとめ

今回は、シニア世代の再就職に向けて政府が取り組んでいることの1つ、生涯現役支援窓口について解説しました。東京や大阪の大都市ならば多くのハローワークに設置されています。定年を迎えて再就職する予定の方は、ぜひ利用してみましょう。