長時間労働を改善する4つのポイント
働き方改革の1つに、「長時間労働の改善・解消」があります。長時間労働は過労死の引き金ともなり、諸外国でもニュースに取り上げられることも多いものです。この記事では、長時間労働を改善するポイントを4つ紹介します。
人手不足を解消する
近年の長時間労働の原因には、人手不足もあげられます。仕事に対して人員が少なすぎるので、自然に1人1人の負担が大きくなり、長時間労働に繫がります。それを解消するには、人員を増やすしかありません。正社員を新しく雇うのがコスト的に難しければ、派遣社員やアルバイトなどを雇い、従業員の負担を軽くしましょう。今は、繁忙期にだけ対応する派遣など、さまざまな働き方に対応する派遣会社も増えています。
ノー残業デーを形骸化させない
ノー残業デーを設けている企業は多いですが、形骸化している企業もまた多いものです。一例を挙げると、一度帰って再度出社するパターンや、早朝に出社して仕事をすることを強要するパターンなどがあります。現在は情報流出を防ぐために仕事の持ち帰りや個人のパソコンを使って仕事をすることを禁ずる会社も多くなりましたが、それでも仕事を持ち帰って行うように命ずるところもあるでしょう。ノー残業デーを形骸化させないためには、個人の仕事量の見直しを行うところからはじめるのがポイントです。また、勤務時間外はオフィスには入れないようにするなどの工夫も必要です。
残業代の支払いを徹底する
残業はコストがかかると実感するためには、残業代を正確に支払うようにすることが効果的です。ただし、管理職になると残業代がつかなくなるので、「名ばかり管理職」を作らないようにすることも大切です。サービス残業やみなし残業、さらにタイムカードの不正操作などを行わないように、社内教育も徹底させることが重要です。
評価の仕方を変える
長時間仕事をした人の方が良い評価を得る人事評価を見直します。また、結果だけで無くプロセスを重視する評価方法も取り入れると、従業員のモチベーションもアップするでしょう。長時間労働したほうが偉い、という評価だと、無駄な残業がなくなりません。
今回は、長時間労働を改善する4つのポイントを紹介しました。特に、人事評価の見直しとノー残業デーを形骸化させないことは重要です。今すぐ一遍に導入するのは難しいですが、できることからやっていきましょう。業務効率が落ちてからでは遅いのです。