高齢者が働きやすい職場づくりのコツ

少子高齢化がこれからも進む日本では、元気な高齢者に長く働いてもらえるように法律整備が進んでいます。定年制を延長した企業も多いことでしょう。しかし、「高齢者が働きやすい環境」はまだまだ整っていないのが現状です。この記事では、高齢者が働きやすい職場づくりをするコツを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

フルタイム勤務にこだわらない

元気な高齢者といっても、60歳未満の社員に比べれば体力は落ちます。また、65歳を超えれば持病が悪化したり慢性の病気にかかったりする可能性も高まるでしょう。フルタイムで働くのは無理、という方も増えてきます。ですから、高齢者を再雇用する場合、時短勤務にしたり週に3~4日勤務にしたりするなど、フルタイム勤務にこだわり過ぎないことが重要です。65歳まではフルタイム勤務、65歳以降は時短勤務と分けてもいいでしょう。

能力に沿った仕事を割り振る

長年働いていた人の知識や技術は財産です。しかし、中には時代にそぐわなくなっている知識や技術もあります。高齢者だからといって、相談役や雑用に回さず、知識や技術が役立てる仕事を割り振りましょう。また、知識や技術は時代にそぐわなくなっても能力はある高齢者の場合は、新しい仕事を覚えてもらうことも重要です。今までの仕事の経験を活かせる仕事を用意しましょう。

若い世代と分断させない

世代が違えば考え方や価値観が違うのは当たり前です。高齢者が口うるさい職場はギスギスしてしまいますが、若い世代が高齢者を小バカにするような職場も同様です。高齢者、若者と世代で括らず、人として尊敬し合えるように社員教育を行いましょう。高齢者が間違ったことをしたらしっかりと注意することも重要です。なあなあで済ませてはいけません。職場ルールを徹底させることも重要です。

新しい技術を積極的に覚えてもらう

意欲的な高齢者にはパソコンをはじめ、新しい技術を積極的に覚えてもらいましょう。高齢者だからできない、覚えられないと思い込んではいけません。ただし、若い世代の負担にならないように、外から講師を招くなど工夫しましょう。高齢者のやる気を大切にします。

今回は、高齢者が働きやすい職場づくりのコツを紹介しました。現在は技術の進歩も早く、高齢者がついていくのは難しいこともあります。その一方で、知識や経験が活用できる場所もたくさんあります。高齢者に働いてもらうなら「高齢者」ではなく「従業員」として扱いましょう。